カバ屋印 マムの素 

 
23
 
前回 は吉行淳之介の本に私が挟んだ紙片の短歌を
紹介しましたが、

今日は購入した古本に挟まれた紙片のこわ~いお話を
披露しませう。(この話は2006年に一度アップしています)





俵万智さんの「チョコレート革命」は1997年に出版されて
ちょっとした騒動になったものです。

万智さん不倫してる?
万智さん人知れず子供産んじゃった!?
万智さん 可愛い顔してなかなかやるもんだね。
とか。

でもその時マム号はこの本を買わずじまい。

でね、出版されてから7年後の2006年に
古本屋でまっさら新品帯付きのこの本が300円で
出ていたので即購入。

      チョコレート
       とろけるように 抱きあいぬ
      サウナの小部屋に
          肌を重ねて
             ・・・・・・・と、のっけからマチさん飛ばします。

マチさんの心情が行間から遠慮会釈なしに
溢れでてきます。
雑把なマム号の胸にもぢ~んとしみ込んできます。

カリントウをぽりぽり食べながら34ページを開いてギョッ!

1枚の紙片がはさまっていました。
それは、
とても筆圧の強い感情の昂ぶりの想像出来る鉛筆の走り書きでした。


  「不倫で
    得られるもの
      自分の欲求 
    失うもの 
     家族の絆
   あなたは他人を不幸にして
   自分は幸せでいたい 
    のですか。」


ちょちょちょちょっと待ってよ。
なんで
こんなものが購入した古本にはさまっていますか!?

マム号は体中が粟立つなか考えちゃいました。

当然、この人のご主人は「そのようなこと」をなさっているのでしょう。
でも、この本にはさんで、古書店に売りとばさなくってもねー。
だって、マム号にはなんの関係もないことだしねー。

『あなたは他人を不幸にして自分は幸せでいたいのですか』
ってマムに言われてもねー。

ああ、この人は本当に辛い思いをしてるんだ、
狂おしい気持ちをこうやって発散したんだとは思う。
けど、やっぱりわからん。

まさか、マチさんの不倫の相手の奥様ではないでしょうね(苦笑)。


    「真夜中の 留守番電話に
       愛を言う 男の声を
      見下ろしており」

この句が34ページの最初の句です。

このひとひらをはさんだ人は、
この本をどういうつもりで手にとり買ったのでしょう。
この本がたった300円で売られたことをどう思うのでしょう。
「300円じゃ高すぎ、1円の価値もありゃしない」と般若のような面で
慟哭するのでしょうか。
この本を台所のテーブルの上に置いてご主人の様子を
うかがったのでしょうか。



ただただ、不倫憎しで居ても立ってもいられなくて
本屋に行ったのでしょうか。
それとも、話題作としてヒットした上、
子供を生んだマチさんが仮想敵としてどうしても
許せなかったのでしょうか。

    「愛は勝つ」と歌う青年
       愛と愛が戦うときは 
      どうなるのだろう
        ↑
 「チョコレート革命」最後の章の一句です。
ひとひらに書かれたことを考えると意味が深いですね。



今もひとひらの走り書きは
俵万智さんのチョコレート革命の
34ページにはさんでおりエンヌっ。

本当は怖いチョコレート革命!


東博 愛染明王坐像2013年10月20日_DSC_0811
                        東京国立博物館 康円作 愛染明王坐像
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