カバ屋印 マムの素 

 
31
 

栗きんとん よし
黒豆 よし
鶏がらだし よし
かずのこ OK

窓ガラスも きれい

指差し確認快調です

あっ 
屠蘇散 忘れた
それでは 今から
駅前薬局へ GO

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29
 
    一月で17才になるグーちゃんは

    日に日に白髪(白毛?)がふえて

    今ではミックスちゃん。

    頻尿、徘徊、飯はまだか状態、

    ブーブー文句たれ、腰痛、歩行困難、

    転倒、尻餅、寝つき最悪。

    これらに加えて新たに加わったのが

    便秘!

    で、マムちゃんは「のの字」浣腸を

    寝る前にしてあげます。

    グレのお腹を優しく「のの字」に

    さするのです。

    するとアラアラ不思議、便がでちゃうんですね~。

    人間の赤ちゃんと一緒です。

                  *

    筋力の落ちたグーにフローリングは

    負荷がかかりすぎます。

    で、

    我家はいたるところグーちゃんロードの出現。

   Dsc_00041.jpg

    でもね、せっかくなのにグーはいつも

    このロードからはみでて、すべってひしゃげて

    毛皮の敷物状態です!

                  *

    目も耳も悪いのだけれど、

    イカやマムや舞姫が帰る時間には

    ちゃんと階段の上で待っていてくれます。

    時々、気がつかず寝てると、

    はっとした感じで目を覚まして

    恥かしそうにしています。

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                  *

               来年もグレースは

               我家のお宝です!

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                  黒ラブ倫ちゃんはグレの若い時にそっくりです見てくださいな♪
。                       
 
25
 
    これはなにかと言いますと、

    マムちゃんがこのところやっきになって

    試作していた「台がアーモンドマカロンで

    上がメレンゲ」なるスイーツ。

    苦節2週間!

    やっと思いどおりのものができました。

  Dsc_01012.jpg
           ★名付けて*七人の小人の帽子★

                  xms_i076.gif

    いかがですか?

    色をつけたらもっとかわいいかも♪

                  xms_i076.gif

    さてさて、ほんとは今日がクリスマスなのに街は

    もうお正月飾りへ。

    このマムも、昨日はあまりの紙っきれで

    こんなものつくっちゃいました。

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    で、

    もう飾っちゃってます。

    この和紙の鏡餅の隣にはイエスが馬小屋で生まれた

    様子をあらわしたオブジェが鎮座しています。

    呉越同舟とはまさにこのことですね。

    さすがに寛容なィエスさまもつぶやれたこと

    でしょう。

      -誕生日は今日なんだけどとイエス言い-

                  xms_i076.gif


    今日は、仲良しのドロップちゃんがお店にやってきました。

    彼女ったらいいとこあるじゃないですか♪

    クリスマスプレゼント持参です。

    それも大きくて重い重いプレゼント。

    そっ、今日がほんとのクリスマスだものね。

    大切な人にはプレゼントしなくっちゃね。

    で、

    ドロップがうんとこしょ、

    どっこいしょ! って

    持って来たのが、

                 ↓
                 ↓
                 ↓

          061225_114453_M.jpg


    大きなでーこん!!

    聖護院大根。    

    ところがイカちゃんったら

    若い子からだったらなにもらっても嬉しいのね!!!

    もうデレデレです。

    あ~あ、ったらよっと

        メリークリスマス

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24
 
    東京のクリスマスイブは

    とても暖かく

    思いのほか静かです。

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    マングローブは今年の夏に買い求めてみたのですが、

    背丈ばかり伸びます。

    2枚の葉がついては散り、
 
    2枚以上の葉をみせることはなく、

    枝がでてくるわけでもありません。

    あまり寂しげなたたずまいに

    サンタさんをそえてみました。

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    少しでもクリスマス気分を、と、

    毎年クリスマスを意識して作るクリスマスポーチ

    と、

    雪だるまさんの登場です。
 
    まん丸ポーチは、赤には緑のファスナー、

   Dsc_01221.jpg

    緑には赤のファスナーを意識的につけています。

    雪だるまは中に鈴をいれました。

   Dsc_01251.jpg

    ゆらすとやさしい鈴の音が聞こえてきます。


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23
 
xms_i076.gifイカちゃんスキーのはずが!xms_i076.gif
雪がゼロ
で、
家にいます。
一日中寝転んでて
はっきり邪魔!
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早くからタイヤをかえたのに、と
すねています。
マムも予定が大幅にくるって
ふてています。
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ちょっと、
xms_i076.gif   xms_i076.gifご報告まで♪xms_i076.gif   xms_i076.gif
 
23
 
    xms03_1.gif  もうすぐクリスマス

     我家はいまだにサンタさんがやってきます。

     一ヶ月まえ、マムは社会人の舞姫にきいてみました。

     「今年もサンタさんは来るわけ?」

     舞姫は当然よ、と、首をごんごん上下させます。

     まったくなあと内心ぶつくさのマムと、

     楽しい我家の年中行事は健在なりと  

     喜ぶマムがいます。

     なにをおくろうかな~

     (もちろんサンタさんですよ、この声は)

     かわいい舞姫ちゃんのために

     マムちゃんサンタ18番の

     羊毛フェルトでまん丸ポーチを2個

     つくりました。

     かなり力のいる仕事のうえにファスナー付けが

     とても大変なシンプルなかたちのわりに

     とてもてまひまかかかるものです。

     せっかくきれいな球体ができても

     ファスナー付けに失敗すると

     ゆがんでしまうんです。

     まん丸球体にファスナーを付けるのは

     至難の技です。

                  xmt10.gif

     サンタ袋にはまだいろんなものがはいります。

     お菓子やらアクセサリーやらスリッパやらとね。

     一ヶ月かかって少しずついろんなものを集め

     袋につめこみます。

                  xmt10.gif

     25日の明け方、

     こっそりドキドキわくわく・・・と、

     舞姫のベッドの枕元に置きます。xms03_1.gif  


 
21
 
  今日は大当たりな日でした。

  なにがって宝くじではありません。

  マムちゃんは自転車からおりて信号待ちしていました。

  さあ、青です。

  自転車を押しながら1歩2歩3歩と歩みました。

  と、なななんと、ワゴン車がブレーキもかけずマムめがけてまっしぐら!

  フロントガラスごしの君は顔が完全に真横を向いてます。

  脇見なんてものじゃありません!

  あっ、こりゃだめだとさすがにマムは人生すべてあきらめました。

  と、ところが、ブレーキもかけないその車はマムの自転車の前輪を

  思いっきりひっかけて過ぎ去っていきました。

  自転車前カゴのイカちゃんの昼のお弁当がふっとびました。

  一瞬、呆然自失のマムちゃんですが、同時にいろんなことが

  頭を駆け巡りました。

   ・まったくマムに落ち度ないよな!
   ・まったく無傷!
   ・これってひき逃げ?or当て逃げ?
   ・無傷だけど許されるわけ?
   ・よくひっくりかえらなかったな~
   ・倒れたほうがインパクトあるだろ
                などなど

  そうこうしてるとずいぶん先でワゴン車がとまりました。

  けど、いっこうに車よりおりてこちらへくる気配なし!

  で、もう一度マムは思いました。

  こういうとき普通の女性は倒れるだろう。

  倒れもしないからワゴン車の君は様子見ておりて

  こんのだろうと!

  マムちゃん、思わず笑っちゃいました。

  だって、しっかり半身をつくって後ろ足ふんばってるの!

  それで手の位置は高いけれどまるで一教の形をつくって

  いるんですもの。

                  *

  マムちゃん、このところ基本をもういちど

  四段にむけて総ざらいしています。

  特に一教です。

  師範は常々、「一教ができたらなんでも出来るんだよ」と

  仰っておいでです。

   (先の昇段級審査の講評で「かため技をやりなさい。

    投げ技はいつでもできる」と仰ったことにつうじます。)

  マムも本当にそう思います。

  逆をいえば、一教は本当に難しい技ということです。

  実は一教はマムが一番苦手な技なのです。

  30年前からいっこうに進歩なし!

                  *

  このところ夢にでるほど一教を考えていたら

  車が前輪にぶつかってきて、前輪がすさまじい勢いで

  横をむきマムの体もねじれたのにしっかり半身で踏ん張っちゃてて

  ・・・成果でしょうかね~・・・やはり笑っちゃいます。

                  *

  やはりこの場合、倒れたほうがよかったのでは!

  例えば殿方の前でひとすじの涙をだせる女性のほうが

  幸せを勝ち取るらしい・・・みたいにね。

  ああああ~ いつもマムちゃん強いんだな。

                  *

  さて合気道に話をもどすと、一教って正確にやっている人って

  あまりいませんよ。

  実は今までにマムの一教が「変」と指摘してくれた人は

  三人です。

  イカちゃん、早大合気会の元主将の西尾くん、

  同じく元主将の入江くんです。

  イカは「違う」しかいわないし、西尾くんの指摘は

  マムにはわからずじまい

  でした。で、いつもの虫がおこって入江くんに食いさがっての

  昨今なわけです。

  何十人とやってきて注意してくれたのはたった三人。

  遠慮もあるかもしれませんが、ことほど左様に見ぬけないという

                                    ことでもあります。

                  *

  一教の難しさはシンプルだからと思います。

  転換して回転して手を持ち替えてなんてない・・・いたってシンプル。

  ごまかしききません!

  配合のシンプルなフランスパンみたいです。

  フランスパンが出来る職人さんはどんなパンでも

  出来るようにね(ちょっと脱線)。

  一教って正確にやると、どんなにゆっくりかけても

  スゴイききますよ!

  いえ、合気道は正確にかけると、どんなにゆっくりかけても

  すごい殺傷力をもちます。

  丁寧に稽古をかさねること。

  それが一番です。

                  *

  車に思いっきりぶつかられ、自転車はひんまがったけれど

  無傷で仕事にもどったマムちゃんは気落ちする間もありません。

  なんと大喜び!!!

  だって妹ちゃんから「ジャージーアイス」が送って

  きてたんです。

  で、脳天気マムはめでたしめでたし、大当たりの日と

  ひとりごちたのでした。

  そいで、お風呂の中で勿論、このアイスを食べて

  小確幸を味わうのでした。
 
17
 
         ーソウル市民 昭和望郷編 を 観てー 前回1

              □アリラン 2 □

            アリラン アリラン アラリヨ
            アリラン  峠を越えて行く
            私を捨てて 去く人は
            十里もいかずに 足が痛む
            アリラン コーゲルル ノモカンダ

 女中のゆりちゃんのわたくしたちへの奉公ぶりを例えるならば・・・・・・。
 
 竹槍を振りまわす・・・もし、わたくしや母が盗賊に襲われたならば、他の女中さんは蜘蛛の子を散らしたように逃げるでしょうが、ゆりちゃんは飛び道具ではなく竹槍をむんずと掴んで「若奥さーん、美登利ちゃん、はよ逃げなっせい」と賊めがけて走りだすでしょう。そしてみずから振りまわした竹槍にからまってこけてしまう。
 平たい体で仁王立ちするゆりちゃんには竹槍がなんだか似合います。勿論、こけたゆりちゃんを見捨てたりはしません。若奥さんと呼ばれた母が火事場の馬鹿力をだすに決まっています。

 ゆりちゃんはわたくしの家の女中部屋に住み込んでいたのですが、わたくしが大学に行く頃にはアパート住まいに変わっていました。ここには詳しく記しませんが、アパート住まいをはじめた直後、ゆりちゃんにはとても痛ましい不幸が訪れたのでした。
 が、やはり頭がゆるいせいでしょうか、それとも心配かけまいとしたのでしょうか、噂をきいて問いただす母にゆりちゃんは目を瞬かせながらケロリとした一本調子で「うん、丸まって死んどらした」と答えたのでした。

 わたくしの実家はときと共に少しづつ傾いていきました。それはまるで子供の頃よく遊んだ、砂で山をつくりその頂上にさした棒を倒す遊びに似ています。静かに確実に土台が削られていきました。女中さんや下働きさんはどこへも行くあてのないおばあさんたちばかりになりました。
 ときのうつろいのなかわたくしにも子供ができました。ゆりちゃんはわたくしが子供だったときと同じように小さな娘に「サキちゃん、ゴミ捨て場からひろうてきたとばってん、こりゃあ食べられる。食べんしゃい」と、偉そうな口調でいいながら、拾ったというお菓子を目に刺さらんばかりにまっすぐにつきだすのでした。そうやって歩くたびにピーピー音のなるサンダルやドラえもんのお人形をくれるのでした。
 そんなとき、やはり古くからいてくれている下働きさんなどは鼻に皺をよせて「バカタレやが」と露骨に言うのでした。が、わたくしはちっともかまいませんでした。まっ、お菓子などはわたくしが子供の時にしたようにゴミ箱に捨てるのですが、わたくしも成長し投げ捨てるようなことはしませんでした。

 これは母からきいたことですが・・・優等な成績で師範学校をでた軍国少女、そして文学少女だった母らしい話です・・・。母がわたくしに言ったとおりにお伝えしましょう。
 「ゆりちゃんはあんなふうやけれど、亡くなったご主人は海軍将校さんなのよ。すごいことなのよ。それにね、ゆりちゃんは中央公論ば読みよんしゃあとよ」。
 わたくしは吹き出してしまいました。母は同じ公論でも格下の‘婦人公論’の読者でした。

 さて、どう話をすすめてよいのやら。わたくしたち家族はゆりちゃんのお葬式はうちでだす。そう思っていたことは先の項でお伝えしたとおりです。さき細ってしまった家ですが、それくらいのことはまだやれる力はありました。

 ゆりちゃんはわたくしたちには本当に善い人でした。まっすぐで裏表のない人でした。が、アパートの近隣の人々には奇異な存在に少しづつ膨らんでいったようです。
  もし、アパートの前で子供が大声で遊んでいたらゆりちゃんは「うるさい」と一喝するでしょう。
  子供達は一斉に逃げ出し、「ばか」、「クルクルパー」などの言葉を投げかけるでしょう。
  きっとゆりちゃんはおいかける。
  誰かが転ぶ。
  膝小僧をすりむく。
  親に言いつける。
  暴力をふるったということになる。

 そしてゆりちゃんは粗暴な隣人ということになっていくのです。レッテルが貼られてしまえば子供達の行動はなにをしても正義です。ガラス窓に小石を投げても、怒鳴るゆりちゃんの負けです。母の知らないところでゆりちゃんは危険人物と評され、またなっていってしまったのです。
 
 「頭のおかしいのが一人ですんどう」、これほど近隣の人々に迷惑なことはありません。ゆりちゃんの所業は民生委員さんに訴えられてしまったのでした。ゆりちゃんには身寄りがないと思っていましたのに、あるとき、民生委員さんと共に他県にすんでいるというゆりちゃんの親戚が母の前にあらわれたのでした。
 そのときの話は、ゆりちゃんを親戚がひきとり一緒に暮らすということでした。それも明日、アパートをひきはらうという急な話でしたがよくよくかんがえれば、ゆりちゃんのためには一番いいことです。
 母はゆりちゃんより「盗まれたらいかんけん若奥さん預かっといて」といって託されていた何重にも新聞紙でくるまれたお札の束を彼等に渡したのでした。
 翌日とはまた急な話です。明けて母は別れを惜しみにゆりちゃんのアパートへいきました。が、そこにゆりちゃんの姿はもうありませんでした。昨日、母に会った直後、彼等のしたことは、

 いやがるゆりちゃんを無理矢理精神病院に入院させたのでした。その病院はわたくしたちの町の南に位置する大鷹山の麓にありました。車でいけば20分たらずのすぐそこにありました。

 驚いた母はその病院にすぐさま行きました。が、いくら身分を名のっても身内の承諾印がなくては面会はさせてもらえないのでした。ゆりちゃんがその病院にいれられてから面会をしてくれた身内がいるはずはありません。他人の母がゆりちゃんを退院させることもできません。すぐそこに入れられているというのに。

 連れていかれるとき「若奥さーん、若奥さーんたすけて」と大声をはりあげて叫び続けたという話以外は以来、ゆりちゃんの話を得るこはありませんでした。ゆりちゃんとのことはここで途絶えてしまいました。
 わたくしはその頃、東京に住んでおり、母から何度も何度も悔やみの電話をもらいました。母は預かっていたお金さえ渡さなければあのように急にことは動かなかったといっては歯噛みします。肝心なときに助けてあげなかったと嗚咽してはわれを叱ります。
 なにをどう嘆こうとゆりちゃんはわたしたちの思いの中だけの人になってしまいました。

 ゆりちゃんはよくわたくしに言っていました。
 「美登利ちゃん 泣いたらつまらん 泣いてもなあもはじまらん」と。

                   *

 2006年12月11日、わたくしは友人にさそわれて‘ソウル 昭和望郷編’の芝居を眺めておりました。それはとても懐かしい、わがやの風景に酷似していました。とくにわたしの目は、朝鮮人女中の文子をとらえてはなしませんでした。
 舞台からアリランの調べが流れてきました。

 アリランにのって文子の手が優しく宙を舞います。

 不思議な感情がわきだして、一挙手一投足見逃すまいと瞬きも惜しむわたくしの顔がほろびました。文子にゆりこさんが重なっていきます。
 そういうことなんだ。ああ、そうなんだとわたくしはひとりごちました。ゆりちゃんはちゃあんとここにおったっちゃねえ。ここで生きとったちゃね。アリラン歌いながらよう外ば掃きよったねえ。もうあんたのことを思い出して悲しまんよ。泣かんよ、泣いてもなあもはじまらんもんね。  


            アリラン アリラン アラリヨ
            アリラン  峠を越えて行く
            私を捨てて 去く人は
            十里もいかずに 足が痛む
            アリラン コーゲルル ノモカンダ


                  終    

                勿論、平田オリザ作の昭和望郷編からヒントをえた創り話です。

 
 
15
 
     今日はマム所属の昇段級審査の日でした。

     19名の道場生が審査をうけました。

     マムは師範への今年の年賀状にこう記しました。

     「今年は四段取得を目指します」とね。

     三段をゆるされてはや五年。出席率95%以上。

     所属道場の年間稽古数、週三日として約130日。

     マムちゃん、今年の欠席数、三日。

     充分すぎる条件クリア。

     やるきも満々。

     でも、下手すぎ!

     今回もパスした理由はきっぱり

     「あんた下手!」のひとこと。

     以上 受けなかった理由。

                  *

     今回の審査ですが、黒帯の男子はこの1年で一番

     粒揃いと思えました。

     が、一見上手に見えましたが、力の合気道をやっている道場生が

     いたことは見逃せませんでした。

     自分で自分がやっている合気道がいかなるものか考えないと

     いけない・・・とおもいますよ。

     力の合気道をやるのならばなにも合気道をやる必要はない

     ・・・対峙しあう他の武道の道を進めばよいわけですからね。

                  *

     みんなに共通していえたのは絞りこみゼロということです。

     白帯の女子にいたってはみんな手が死んでいました。

     ちょっと残念でした。

                  *

     師範が仰ったように新しい方々は手順を丁寧に覚えること、

     丁寧になぞること。黒帯はもっとそのことに対して謙虚になること。

     そして対峙するのではなく同化する感じをとりこむことです。

     やんちゃな稽古も息抜きによいのですが、丁寧であることが

     上手になる一番の早道だとおもいます。

                  *

     手順を覚えたら、きれいにみえるように心がけましょうね。

     きれいに見えるとは、頭が意味もなく上下に動いたり

     脇があいてたり手が幽霊みたいに力なく垂れていたり

     しないことです。きれいに見えるということは

     限りなく正鵠を射た合気道だと思えます。

     それらをクリアしたら結界や流れをマスターすること

     だと思います。

                  *

     以上すべてマム自身に言い聞かせたことです。

     はい。

                  *

           追伸:コメンテーターピーチク 祝 初段

     19名のみなさん おめでとうございます! F 君 よかったですよ♪
 
14
 
ーソウル市民 昭和望郷編 を 観てー

□アリラン 1 □

        アリラン アリラン アラリヨ
        アリラン  峠を越えて行く
        私を捨てて 去く人は
        十里もいかずに 足が痛む
        アリラン コーゲルル ノモカンダ

 ゆりちゃんが女中としてわたくしの家にやってきたのはいつのころか記憶にはありません。ものごころついたときにはもう居た、といういいかたが不正確なようですが確かといえます。そのころはまだ国道を荷馬車が通っており粗末なコールタールの道の所々に馬糞が落ちていました。

 ゆりちゃんは色白で薄っぺらい体にひっつめお団子に髪を結っていつも直立仁王立ちのひとでした。仁王立ちといっても偏平な体には迫力がなく、あるのはなんとはなしに悲しく切ない、そして誰もがからかいそうなおかしな空気でした。
 ゆりちゃんのことをみんなは手のひらひとつで表現しました。人差し指を頭にもっていくと即座にジャンケンのパーをするのです。

 「ゆりちゃんなあ、ちっとこれやけん」。

 そういわれつづけたゆりちゃんはわたくしの家に何年いても下女中さんとして、便所掃除や汚物処理に玄関番ばかりさせられていました。が、ゆりちゃんはどんな仕事もいやがらず陰日向なく働いてくれました。わたくしも、母もそんなゆりちゃんが好きでした。

 たしかにゆりちゃんの頭はゆるいところがあり「美登利ちゃん、ゴミ捨て場にあったとばってんきれいかけん食べんしゃい」としわくちゃのビニール入ったお菓子ををくれたり着物の胸元からペッチャンコになった饅頭をだして「とっといてやったとよ」と仁王立ちして手をまっすぐに突き刺すようにして差し出してくるのでした。
 わたくしはゆりちゃんが好きでしたが、もらったものはひとりになるとゴミ箱の投げ捨てるのが常でした。

 ゆりちゃんは庭の掃き掃除をする時や、廊下を拭きあげる時には必ずきれいなソプラノで歌を歌うのでした。その旋律は子供心にも物悲しいものでした。

 わたくしが東京の大学に入り帰省するとそのたびにゆりちゃんは「よお、帰ってきた。ゆっくりしていきんしゃい」とどちらが家のものかわからないような偉そうな口ぶりで言うのでした。
 時代の流れがかわり栄えていた私の生家もゆっくりと朽ちていくのですが、ひとりふたりと女中さんがいなくなる中、ゆりちゃんはその流れをかわすように家にいるのでした。そういえばこの頃は女中さんといわず仲居さんとよぶことのほうが多くなりました。

 わたくしも母もゆりちゃんのお葬式はうちで出す・・・そういうつもりでした。

                                      つづく

 


en1 お知らせ en1

ハンドメイドフェルト
 poco a poco ポコアポコ
 を

オープンいたしました。
まだ展示商品がすくないのですが
どうぞおこしください。 
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10
 
                  【パソコンでつくる年賀状】より


     一週間前の「しんじられな~い」朝にこりたマム。

     朝は8時半に目が覚めて予定通りとほくそえむ♪

     でっ、布団の中で考えました。

     今日やることはっ、

       ひとーつ、便所及び洗面所をびしっと掃除する。
       ふたーつ、今日こそ冬物をだす!
       みーっつ、シュトーレンのポップを書く。
       よーっつ、合気道別館に写真をアップする。
       いつーつ、年賀状をかきあげる!!

     なんだかとっても充実して、いい感じです。

                  *

     いい感じなのに朝の寒いこと。

     ヒーターをつけてついでにテレビをつけたら、

     石原真理子ちゃんの暴露本の件をやっていて、

     勿論、かじりついて、

     「きれいな子だったのにな~」とつくづく

     渡る世間の恐ろしさ、渡る世間の渦、

     渡る世間の切なさを感じいっているうちに

     いつのまにか、林葉直子ちゃんの登場!

     マムちゃん、テレビに釘づけ。

     「この子は女流名人を10年以上保持していた凄い人」なのにと、

     英才教育をされた人の脆さ危うさに落胆。

     で、そうこうしてたら『うちくる』になって『お宝鑑定団』

     に突き進んでいって推理サスペンスの時間になって、

     きゃ~5時の鐘。

     な~んもしてない・・・じゃん、じゃん、ドラが鳴る。

                  *

     で、

       ひとーつ、便所及び洗面所をびしっと掃除する。
       ふたーつ、今日こそ冬物をだす!
       みーっつ、シュトーレンのポップを書く。
       よーっつ、合気道別館に写真をアップする。
       いつーつ、年賀状をかきあげる!!

     やったのは、合気道別館の写真アップのみ!

     年賀状はイラスト集をインストールしただけ!

                  *

     あ~あ、風水的に洗面所・お手洗いはきれいにふき掃除をすれば

     金運アップとのこと・・・ジャンボ宝くじ買ったのね

     ・・・だからさ

     ・・・黄色いものと一緒にお手洗いに隠しとこうと思ったのね

     ・・・これじゃあ、いつまでたっても貧乏人!

     そのうえ、マムちゃんいまだに冬物しまったままで、

     その辺のもの重ね着してまるでホームレス。

     貧乏人つながりでいっか!

     しかし、しかし仕事上のポップくらいはしないと

     まずいでしょ!!と、明日はやります・・・あすなろの木。

     そいで、年賀状くらいお世話になったかたへ元旦に

     びしっととどけたい・・・んだけどね・・・これも、

     あすなろの木、あつかい。

                  *

     フー。
    
     マムちゃんの後ろでは、

     イカ&舞姫が「パイレーツ オブ カビリアン」

     を見ながら大笑いしています。

     イカちゃんジョニー・デップをいたく気に入って

     おるよう。

              

     うるさいったらありゃしない!

                  *

       Dsc_00451.jpg

      こんな日は家の中のなにもかもがダレちゃって
      つまらなさそうです。

          Dsc_02241.jpg

      グーもつまんなさそうにテーブルの下にたてこもっています。

                  *

     こうやって気持ちよく目覚めた日曜日も

     グズグズにくずれ落ちて「行列のできる法律相談所」

     へと突き進み、除夜の鐘がなって2007年に

     あっというまになって行くのだよ。


 
04
 
   037800521.jpg

   マムちゃん、ガバっと布団から起きて

   目覚まし時計を見る!

   「しんじられな~い」。

   なんと時計は午前5時56分。

   大遅刻です!

   ♪朝一番はやいーのはパンやーのオジサン♪という歌も

   ありますように、5時56分は遅すぎ。それも超がつく。

               *

   跳ぶように

   グレズキッチンに入ると アレ?

   グーはグーグー寝ています。

   いつもならマム恋しさにビービーないてるのに。

   まっ、こういう日もある・・・と、朝ご飯をやって

   まわりを見渡す余裕もなく玄関へ。 アレ?

   イカちゃんの靴が上がり框に。

   ふーん、サンダルでいったんだ。

   玄関ドアのノブをひくと、 アレ?

   チェーンが。

   そっか、ひっかかちゃってたのね。

   まあ、いろいろあらーな。

   と、自転車にまたがり

   疾風怒涛の自転車おばさんに変身!

   体中で漕いじゃいました。

   で、でね。

   お店の前についたわけね、

   そしたらもう膝からくずれ落ちるって

   このことね。

   なんと、なななんと、

   シャッターがおりてたの。

   ど、どういうこと・・・?

   もしかして、もしかして・・・。

   マムはバッグより携帯をとりだして

   日付確認!

   ヒェー。

   「12/3(日)6:25」

   しんじられな~い!!!

                *

   まさに踵を返す!

   と、グーちゃんがとっても嬉しそう。

   グレースには体内カレンダーがあって日曜日は

   イカ&マムにあわせてちょいと朝寝坊。

   だから寝てたのね~。

   マムちゃん寝るのもなんだかねー。

   で、冷凍庫から残りご飯をだして

   簡単焼飯なんぞを作った次第です。

   037800011.jpg

   あまりものぜーんぶ投入の、それもイタリア産の

   高級カラスミいり(勿論いただきもの)。

   見てくれ悪いけれど超おいしい、

   名付けて「しんじられな~い焼飯」。

               * 
           
   以上、昨日のしんじられな~い一日の幕開けでした。
 
03
 
                                イラスト sam-deco
 □未確認飛行物体□

 東京オリンピックが終わり、ぽつりぽつりとカラーテレビが見られるようになった頃のお話です。

 わたくしの父は多趣味な人でした。おいおいその趣味についてもお話することになると思いますが、ここでは一つだけ披露しましょう。
 それは魚釣りでした。なにをやっても器用で天才的な勘の持ち主の父は、漁師も一目おくような有名な釣師でした。釣竿やウキなどは釣具屋が買いつけにくるほどの優れた、そしてきれいなもの自ら作りました。
家の裏の空き地というのも恥かしい狭い場所に魚釣のエサとなるエビの生簀まで作っていました。
それは二段になっており井戸水が一日中流れる、小さいけれど本格的なものでした。

 その生簀のエビはどうしたか? なんと父は夜な夜な山奥の貯水池に長い柄のついた大きな網をもって出かけたのでした。当時、-いいえ、きっと今もあると思うのですが- 貯水池の生き物は獲ってはいけないという決まりがあり、父は知り合いの貯水池の門番さんの許可をうけ夜陰にじょうじてエビ獲りをおこなっていたのです。
 まだ小さかったわたくしや妹はこのエビ獲りの共をいつも命じられていました。こども心にこのエビ獲りは恐ろしいものでした。父でさえ怖くて仕方なかったのです。山へ通じる一本道はわたくしたちが乗った、ただ一台の車しかとおりません。たまに見える遠く黄なびた家明かりは、かえって狐火のようで心細くて早く家に帰りたいと願ったものです。

 山の奥、中腹の貯め池はそれはそれは静かで、月の光に水面がキラキラと輝き、それがかえって不気味でした。わたくしの耳には無音の中の音がさかんに囁きかけてきます。黒い木々や叢になにものかが隠れていそうで、振り向くと、それらがさっと翳にひそむようで、そうでなければわたくしがつりこまれていくようで、耳も目も閉じているほうがどんなに気がやすらぐかと思うのでした。

 ある夜のことです。
いつものように真っ暗な山道を貯水池に向い車をとばしていました。空気が澄んでどこまでも同じ黒が続いていました。
 わたしは頭を大きくそらしフロントガラスをとおして空を見上げていました。それは本の数秒のことです。見上げたそこにラグビーボールのような形の物が浮いていたのです。それは青白い光につつまれていました。それはとても神々しく、そして畏しいものに見えました。
 わたくしは口を開くこともできずその「物」を見ていました。それはまるで「ちゃんと見ましたね。ずっと覚えているのですよ」とわたくしにいい終えるようにして、ゆっくりと動きだして山の向こうに消えていったのです。

 たったこれだけのことです。が、わたくしはちゃんと見、忘れることなくちゃんと覚えています。sam-decoさんのイラストはわたくしがバカだったあの頃を思いおこさせてくれました。

                   終

                           創作であることを明記しておきます

プロフィール

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Author:ポコmom
リュックに本をいれて、ひとりテクテクお仏像巡りをしている時が一番幸せです。
「白マム印日本のこと日本のもの」では真面目なポコマムがいますよ。よかったら白マムへもお越しください。
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